国指定史跡・河越館跡で開催!伝統の「河越流鏑馬(かわごえやぶさめ)」

川越の歴史を今に伝える伝統行事「河越流鏑馬(かわごえやぶさめ)」が、11月8日(土曜日)に国指定史跡・河越館跡(かわごえやかたあと)で開催されます。開催場所は、鎌倉時代にこの地で勢力を誇った中世武士・河越氏の居館跡として知られる、川越市上戸地区。約800年前の武士文化が息づく由緒ある史跡で行われる勇壮な流鏑馬は、毎年多くの観客を魅了しています。

当日は、雨天でも決行される予定ですが、荒天の場合は安全を考慮して中止となります。開催時間は正午12時から午後4時まで。時間ごとに多彩なプログラムが用意されており、伝統芸能から馬上技術の披露、体験イベントまで、見どころが満載です。

まず、12:00から13:00までは流鏑馬会場にて、地域の文化を受け継ぐ民俗芸能が披露されます。出演は「上戸芸能保存会」や「鯨井の万作保存会」など、地元に根ざした保存会による演舞で、古くから受け継がれてきた伝統の響きと舞が観客を魅了します。

続いて、13:00から14:30には、近隣の常楽寺において「出陣式」が行われます。甲冑に身を包んだ射手たちが、神事に則り流鏑馬の成功と安全を祈願する厳かな儀式です。この出陣式を経て、いよいよ本番となる流鏑馬行事が始まります。

13:30から14:30にかけて、流鏑馬会場では馬上から矢を放つ迫力ある流鏑馬が行われます。疾走する馬の上から的を正確に射抜く武士の技は、まさに中世の戦士の精神と鍛錬の象徴。観覧席からは、風を切る馬の蹄音と、矢が的を貫く音が響き渡り、まるで時代を越えた瞬間に立ち会うような臨場感が味わえます。

さらに、15:00から16:00には、来場者も参加できる体験乗馬が予定されています。実際に馬に触れたり乗ってみたりすることで、流鏑馬の世界をより身近に感じられる貴重な機会となっています。お子さまから大人まで楽しめる内容で、家族連れにも人気のコーナーです。

アクセスは、東武東上線「霞ヶ関駅」から徒歩約15分。霞ヶ関駅は池袋方面から川越市駅の次の駅です。史跡周辺は道幅が狭く混雑が予想されるため、公共交通機関の利用が推奨されています。自家用車で来場される場合は、上戸運動公園駐車場(約100台)および川越市総合保健センター駐車場(約100台)が利用可能です。ただし、当日は早い時間帯に満車となることも多いため、時間に余裕をもって出かけるのがおすすめです。

秋の深まりとともに、紅葉が色づく季節。川越の歴史と伝統に触れながら、勇壮な武士の技に魅せられる一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。詳しくは川越市のホームページをご覧ください。